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ひまわり~夏目雅子27年の生涯と母の愛

――「伊集院雅子の生涯」彼女の人生そのものがドラマである。仲間由紀恵が良い。ふと見せる表情が怖いくらい夏目雅子。

夏目雅子という一人の女性がどう生きたか、女優として、娘として、妻として。
母の手記という視点ではあるが、実に生き生きと描かれていた。

娘の将来を想い、女優業に反対しつづける母の願い。
大好きな母にどんなに反対されても、弱音を吐かずに女優を続ける雅子。
口と一緒に手も出る母に対して、気丈に自分の意思を押し通す。
彼女の演技にもし何かを感じるとしたら、それは母譲りの芯の強さのせいかもしれない。
母娘ってたいがい、よく似るもんだから。

それにひきかえ、控えめで気配りが出来て本当に優しい父。
アッシー君?をやりながらさり気なく娘を気遣い、今度から電車で通うと言い出す娘にちょっと寂しげに笑う父親。
雅子は間違いなく父親のDNAも引き継いでいる。
父娘ってたいがい、よく似るもんだから。

余命幾ばくもない父に気丈に演技をし続ける雅子。
死んだ父に静かに言葉をかける母。
そんな姿までも「芸の肥やし」にしてしまう雅子に激怒する母。
人間の喜怒哀楽、美しさも醜さも演じていかねばならない俳優って因果な商売。
「難しいから面白いんじゃない?」

女優になりたかったのは、母の気を惹きたかったから?
人間ってそんな単純ではない。でもそれもよくわかる気がする。
反対されたからあんなに頑張れたのだろうし。
せっかく母の理解も得て、旦那さんとの愛も、女優としての地位も得て、これからというはずなのに、残念でならない。彼女の人生そのものがドラマだった。

仲間由紀恵が良い。三田佳子、岸部一徳の脇ももちろんだが。
実在の人物、しかもまだみんなの記憶にある女優を演じるなんて、半端な気持ちではできない。あのポスターは愛嬌だとして、出演作のワンカットは結構似ていた(ファンサービス)。時々夏目雅子が憑依したようで、ふと見せる表情が怖いくらい夏目雅子。あれは演技を超えていた。
彼女も今年27歳。夏目雅子が逝った歳である。どういう女優かほとんど知らなかったそうだが、あの女優魂は見る側よりもずっと強く彼女の心に刻み込まれたに違いない。これからもいい演技をして欲しい。

原案:『ふたりの「雅子」』(小達スエ著.講談社)
出演:仲間由紀恵、三田佳子、岸部一徳、緒形直人
(TBS.2007)

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