アイランド
――ネタばれ広告さえ無ければ、もっとのめり込めたはず。宣伝マン切腹だよ、これは!
◆ネタばれ広告に抗議したいので、未見の方は絶対読まないで!! ◆
予告編であそこまで話しているので、何か大どんでん返しがあるかと思った。ストーリーそのものはそう悪くないし、アクションも派手派手で結構!
主演のユアン・マクレガーも、スカーレット・ヨハンソンも、迫真の演技だし。
SFの最前線の一つは宇宙、一つはDNA、そしてもう一つはコンピュータの仮想空間だろう。
ユアン・マクレガーはその三つを制覇したことになる。
シェルターの外は汚染された世界。
抽選で選ばれたもの者だけが、唯一の楽園アイランドに行くことが許される。物語はここから始まる。
『アイランド』の主人公は、この世界が不思議でたまらない。
いつも疑問を持っていて、為政者に立てつく。ちょっと違うけれど、
往年のTVドラマ『プリズナーNo.6』の世界を思い出す。
コンピュータが生み出す仮想空間(バーチャル)も一つの恐怖。嘘の記憶を植えつけられ、幸せに暮らす。こいつのおかげで、我々が生きている世界は何なのか、創造主とは誰かという問いをあらためて問い直さなければいけなくなった。キアヌ・リーブスの『マ*****』が、その核心に迫った。
『アイランド』にも人間を人工育成しているグロテスクな場面がある。
クローンをオーダーできるという近未来。
あくまでも臓器提供等の医療利用に留まるという規制があり、文字通りのクローン人間の作成は禁じられているという。しかしビジネスとあれば、そんな規制も平気で破る。
SFのくせにまるで今と変わりは無いというのが恐い。現実がSFに近づき過ぎるのだ。
クローンは、アイデンティティーの問題と結びつく。そして本物はどっちだ?というなぞなぞ。シュワちゃんの『シ***・デ*』が正にそれがテーマ。手塚治虫『火**』にも同テーマあり。
そしてその嘘で固められた世界を飛び出した主人公が、再び潜入して破壊する。ジェームズ・キャメロンの『ダ**・エ****』か。
こうして見ると、『アイランド』は最近のSF名作の要点をうまくとらえて、しかもしつこくならないように、アクションを適度にからめて、ほどよく調理しているのがわかる。
まるでインターネットを駆使して、継ぎ足し継ぎ足しで書き上げた、そつのない卒論みたいな感じ。悪いところはないんだけど、オリジナルがない。
せめて主人公の正体をずっと伏せて置いて、最後の数分であっ!と言わせるのが良いのでは?
(これも『シ***・セ**』や『ア***』のパクリだよ)
とにかく、監督は最初はそれに近い感じで作っているのに、宣伝マンが横でネタばらしたら切腹だよ、これは。
監督:マイケル・ベイ 『アルマゲドン』『パール・ハーバー』
出演:ユアン・マクレガー 『スター・ウォーズ エピソード1~3』、
スカーレット・ヨハンソン
(2005年.アメリカ)
| 固定リンク | コメント (1) | トラックバック (5)



















最近のコメント